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HARAJUKU NOW

原宿は、誰でも何をしていても溶け込めて、まずは受け入れてくれる。 そうしてカオスに飲み込まれ、やがて街の一部になっていく。 これが原宿の文化であり個性だと思う。 私が初めて原宿を訪れた時、今まで見た事がないような異質な空間が広がっていて、最初は気味が悪く怖かった。だが、それと同時に興味をそそられ、怖いもの見たさで通っていくうちに、気付いたら好きになっていた。 カメラを構えて夢中でシャッターを切り続けていく中で、私もこの街に受け入れられ、街の一部になっていくのを心地よく感じた。 原宿は、カワイイを代表とする若者の流行最先端の地という事もあり、街の新陳代謝が激しい。これはファッションや食べ物などの目に見える光景はもちろんの事、目に見えない街の放つ空気やエネルギーまでも、その時代、日々の一瞬一瞬で変わり続けていくのを肌で感じた。 私はそんな原宿に魅せられ、7年間シャッターを切り続けた。

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